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尾瀬ガイド・檜枝岐ガイド/尾瀬檜枝岐(裏)浪漫紀行

尾瀬檜枝岐浪漫紀行の公式裏ブログです。尾瀬の事や檜枝岐の事以外にも色々と書いています。時々、心配になるような事が書いてあるかも知れませんが、そこは生温かい目で見守ってあげてください。

WAFA ウィルダネスアドバンスドファーストエイド②

野外での傷病に対する過酷な条件下を想定したウィルダネスファーストエイドの最も特筆すべき特徴は、そのシンプルさにあると思います。

生理学、病理学のいくつかの一般原則に基づき、怪我や病気に対する人体の反応や基本的特徴をとらえ、その場の環境に応じて必要な措置を素早く適切に行う、或いは判断を下す。

あらゆる資材が限られ刻々と状況が変化する野外活動の場において、素早くハッキリ(決め付けではなく)とした判断を下す事はとても重要な事であり、多数のお客様をガイドする機会がある場合は特に必要とされるスキルです。

三つの三角 「傷病者評価(PAS)システム」

ウィルダネスファーストエイドでは傷病者評価システムが採用されており、傷病者以外にも自分や他のメンバーを含めた現状を把握し、傷病者に対してどのような処置が必要かを導き出すために、主観・客観に基づいた三つのステップと、それぞれのステップで大まかに分けて三つの情報を集めていきます。

 

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こうして集約された情報を元に、状況判断と傷病者に対する処置を行っていきます。それぞれの段階で処置が必要とされる場合もあり、シンプルなシステムを使いこなすには訓練が必要です。

まずは包括的に、それから限定していく

傷病者評価(PAS)システムの三角形とその頂点は、それぞれが結びつけられた上に違和感の無い自然な流れを汲んでおり、それぞれの頂点を理解した上で三角形を完成させる事により、状況を包括的にとらえ、限定的な判断を有機的に行う事が自然と出来る仕組みになっています。

 

ちなみに私が現在所属している尾瀬ガイド協会のガイド認定条件では、救命に関しては消防での上級救命講習を受けていればガイド資格は貰えます。

上級救命講習では、三角巾の巻き方、CPRのやり方や、AEDの使い方など、措置の部分は教われますが柔軟性に欠け、措置の為の判断材料である傷病者評価にあたる部分が無いため、心臓が止まっていたらAED、意識がなければ回復体位。ぐらいの判断しか行う事が出来ません。ですので、認定後も積極的に救命に関する知識を身につけていく必要があります。

何よりも、上級救命講習はすぐに救急車が駆けつけ、医療機関での処置をある程度、素早く行えるような場所での救命を想定したもので、私達がお客様と一緒に活動する場所を想定したものではなく、同じCPRなどでもウィルダネス状況下と、上級救命講習で想定している都市部では、考え方に違いがあったりします。

 

つづく

 

 

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 尾瀬檜枝岐浪漫紀行
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